いい教材ですがが。
Real Analogという電気回路の教材の出来がいいです。
http://www.digilentinc.com/Classroom/RealAnalog/
電気回路の基礎の基礎から、ステップ応答、周波数応答、位相遷移、二次系の応答、理想オペアンプ回路
までの基本的な内容(多分電気回路第一、第二と、ダイナミックシステムのはじめぐらい)を網羅しています。
読むと役立つ部分
・Passive Sign Conventionの理解
電圧の高い側から低い側へ電流が流れるというだけであるが、図として表して、課程するのは非常に大切であることが分かる。
・Nodal and Mesh analysis
接点解析と網目解析での回路解析のやり方について。日本の教科書は網目解析の電流を使ったものに偏っている気がする。
その辺もどちらを使うと効率よいのか理解しやすい。
日本の大学の教科書は講義で使用することを前提andあまり分厚いと売れないからか、
記述は簡潔で、かなりの途中計算が省かれているものが多いと思います。
このテキストは、ほとんどの数学的作業や、根底となる定理や考え方を省くことなく事細かに説明してあるので、
ほぼ高校卒業程度の知識があれば、読みこなすことができます
ここも日本の教科書というかカリキュラムがいまいちなところで、
学習領域の変更で大幅に高校数学の内容が大学に移項した影響で、
複素解析(極座標やオイラーの公式)を学習する前に、複素数での交流解析を学習したり、
ラプラス変換とフーリエ変換とシステム工学と微分方程式の知識が無いまま、
電気回路の過渡応答解析を勉強したりします。
しかも、大抵道具として使えればいいという扱いです。
その辺もある程度説明されているので、理解しやすいと思います。
問題は、すべて英語で書かれているので、結局大学入学レベルでコレにかまけていると
他の単位に影響してしまうかもというところです。
ただ結局研究室では、英語の論文、会社では英語のデータシートを読む必要に迫られるので。
特に英語のデータシートを読む前に勉強しておくと、かなり読めるようになると思われます。
追記。実験キットが販売されていますが、この内容を理解するためにはそれほど必要でないと思われます。
ただし、オシロスコープやロジックアナライザとしてみれば非常に安価で優秀なスペックなので、買って損ではありません。
ただ、変な電圧を測定すると壊れる可能性が高い代物です。