心が叫びたがってるんだ

とても面白かった。

以下ネタバレを含みます。









2時間という時間を使い切って非常にまとまりのある映画だった。
個人的には、「言葉」「痛み」「すれ違い」
という3つがキーワードになっていると思った。

  • 言葉

ヒロインだけがはじめは言葉がどれほど重いものか、相手を刺激するものかを知っている。
そしてその言葉をすごい物、尊いものと感じている(と視聴者側に錯覚させる)。
卵の中に閉じこもっている所から救い出してくれる王子様を待っているという図。
少しずつ世界を取り戻していく中で、言葉を取り戻していく中でヒロインの卵は失われていく。

  • 痛み

言葉を使うことによる痛みは、すべての刺激が痛みとして感じられているみたいだ。
卵の呪縛が取れてから痛みはおなかではなく、心を刺激する。

  • すれ違い

登場人物は大抵何かとすれ違っている。
そのすれ違い、思い違いがこの物語を動かす。

  • 結局の感想

歌と作画とシナリオと声優さんのどれもレベルが高くて見る価値あります。
ただやはりあの主人公は怖かった・・・。
true tearsと同じと聞いてなるほどと。

たしかにアニメだから成立する話であり、ある意味アニメでのお約束をぶっ壊してきてた。