鹿男あおによし。

鹿男あをによし

最後まで楽しく読めました。

• 鹿男について。

タイトルから結構ぐいぐいきました。僕はホルモーの続きだと思っていたのでどういうからみなのかなぁというのもわくわく。
（実際は別の話です。ホルモーも長編1冊、短編1冊なのでシリーズと言えるかどうか微妙）

• 奈良を舞台にしている。

奈良県の歴史遺産がいっぱいの地域。お話の中に絡んできます。鹿というのもならでは。修学旅行へ一度行った程度なので記憶をたよりに、何となくイメージできました。

• 主人公のキャラクター

何処にでもいる男性像ってのとはちょっと違うような。でも読者が感情移入できる程度という絶妙さでした。

そんな感じの物語でした。お話全体のできとしては、普通にオススメできる程度ですね。もう少しキャラクターにパンチがほしかったですね。冒頭の関西ネタも最初で終わってしまいますし、コレといってそこまでキャラ立ちはしてないイメージ。鹿は別ですけどね。オチまでの流れは中々見事で、色々とはってある伏線も綺麗に回収されていきます。
自分としてはホルモー六景の方が好きですね。読んで損はない一冊だと思います。