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記憶に焦げ付くのは、なぜか思い出したくないものばかりだ。
過去を振り返らないことはあまり好ましくないけど、
すぐに見えるものがそんなものばかりだからついつい、先ばかり
見てしまう。昔の楽しかった感覚とか、楽しいと思ったものが
今では中々楽しめないからだろうか?それを成長と呼ぶなら、
少し、嫌になる。
そうやって自分自身は少しづつ変わっていって、少し前に
いた自分自身を軽蔑して、でもそれは、安っぽい自己否定で
しかなくて。何が変わったって聞かれてもよく分かんなくて、
でも前の自分とは決定的になにか違っていて。
戻りたいとは、思わない。今、本当に前進できているのか判別
できないけど、もしかしたらずるずると後退していってる。
そうかもしれない、けど。
夏は知らないうちに終わっていて、夏休みも終わっていた。
夏を思い返す。すぐに、思い出されるのは、ため息をつきたく
なるようなことだけど、それを我慢して、少し考えてみれば、
そうそうに悪くもないきもする。本当に些細なことだけど。
それは、多分思い出には残らないものだろう。もう一度この
夏を思い出すときには綺麗さっぱり忘れてしまうのだろう。
そうに違いない。でもいいのだ。それで。
まぁそれが、僕であり、
多分変わらないと唯一思えるものだから